デンゼル・ワシントンの配役が、ぴったり! 狭い潜水艦内での階級社会で黒人エリ-ト士官の信念が伝わってきます。 ただの戦争大好き軍人でなく軍人でありながら戦争自体を軍隊自体を否定する反戦軍人。教養の広い文民軍人みたい。 また黒人士官という設定がスゴイ! ひとつの人種差別的な風潮で米海軍には黒人を受け入れないことがあったと聞いています、それが士官で登場しカリスマ白人艦長とドウトウと渡り合う緊迫感。対潜水艦戦・水圧との戦い核攻撃までの時間との戦い、起承転結が上手く少しの間もあきさせない、潜水艦映画です。
傑作です。原子力潜水艦が舞台なのですが戦闘ものではなく、艦長対副官(副官がデンゼル・ワシントン)の意見の対立によって起こるストーリーをスリリングに見せきってくれます。 艦内に届いたメッセージが完全でなかったことを機に、核ミサイル発射を強引に進めようとする艦長、拙速でそんなことをしたら世界中を核戦争に陥れてしまうからメッセージの確認を優先すべきだ、とする副官。艦内中の人間が、仕事の上下関係・指示命令系統を優先すべきか、人間としてやるべきことは何か、選ぶことを突き付けられます。本当によく出来ていて、結末も気持ちいいです。
既にあらすじは、レビューに書かれているので、省略するとして、 まず、設定が、潜水艦という密室状態にあること、この通信機能が壊れたことで外部からの情報が入ってこないこと、そういう中で、命令に忠実に作戦を実行し第三次世界大戦を引き起こすのか、情報の収集を待って、正確な判断をするべきか・・・? この極限状態での決断を、妨げるかのように敵が現れたり、事故がおきたりする。 どんなに訓練をつんでも、最後の判断は、指導者の人間性にかかって来る事が、当たり前のようにわかる。 単なる戦争映画でない、すさまじい人間ドラマだと思う。 この映画をごらんになる場合、充分な時間があって、友人から電話などかかってこない時間を選ぶことをお奨めします。さりげないセリフやシーンが、後で、重大な意味を持ちますから。
「熱い」音楽をやらせたらハリウッドで右に出るものがいない
ハンス・ジマーのサントラです。
この作品以外にも「バックドラフト」「ザ・ロック」「グラディエイター」
など「漢」を感じさせる映画のスコアを数多く担当していますが、
私はコレが一番好きです。
アカデミー作曲賞ノミネート、グラミー賞受賞は伊達じゃありません。
5曲しか入ってないのに1時間くらいあります。
じっくり聞き入りましょう。
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