この本の価値は二つある。
一つは植木自身の言葉で自分の過去を語り、植木等の生涯がまとめられている所。
植木等がどのような価値観を持った人物であるかを知る事ができる。
もう一つは植木等にゆかりのある三人に「外伝」を語らせているところ。
つまり一人のライターの印象で人物像を作り上げてしまうのでは無く、
植木自身の言葉と三人の男の複眼的な視点で植木等の人物像を描き出しているところが
この本の価値ある所なのだ。
植木等の実像は真面目人間だったのかテレビで見るような陽気で調子いい人間だったのか。
この本を読むと両方とも植木等の実像なのだと初めて納得できる貴重な人物伝である。
クレイジーキャッツ結成55周年記念盤
まさにこのようなCD&DVDを待っていました。
自分は、付属のコンサートDVDのVHS版を持っていましたが、このデジタルの時代にVHSを見てしまうと見劣りしてしまい、画質にはあきらめモードでしたが、今回DVD化されるということでつい手を出してしまいました。
年老いても衰えることの無い声量、リズム感、間違いのない音程、まさにこのコンサートDVDは、“64年生きてきた植木等の集大成(当時)”であることは間違いないでしょう。
遅刻してきた観客をいじりながら、戦争時代の体験をまじめに語ってみたと思いきや、めちゃくちゃなエピソードに話を変えてしまう話術もなかなか見所ですよ。このDVDは是非一度見て欲しいと思います。
DVDのレビューになってしまいましたが、ディスク3のスーダラ大伝説は、スーダラ伝説にスーダラ外伝をつなげたものです。2010年EDITと銘打っておきながら、つなげ方が雑ですねぇ。初めて聞く人は良いかと思います。
これでは素人がサウンド系フリーソフトで編集したような状態で少し残念ということで4点です。
しかし、ディスク1〜2に収録された曲の中には、今回初めて収録された楽曲があったりと、プレミア度は高いです。さらにディスク3の最後には思わぬ特典が収録されていたりと、なかなか面白いです。
現代の熱唱系音楽に疲れた時に、口ずさめる曲が聞きたくなった時に、買っておいて損は無いです。
森繁久彌さんの「七人の孫」の主題歌は感動した曲の一つで、ずっと探していました。見つけた瞬間、即購入してしまいました。探しているはあと数曲有るのですがなかなか昔の曲は見つかりません。今回はとてもラッキーでした。
日本の喜劇映画の傑作のひとつです。 難しいことは考えず、とにかく楽しめます。日本が一番元気で(田舎も都会もTVも)輝いていた時代の雰囲気を味わってください。 現在は、実績評価だとか自己責任だとかサラリーマンも気楽な稼業ではないですが、この映画を見て元気を取り戻しましょう。
クレイジーキャッツの結成50周年を祝して2枚組み2セットのCDが同時に発売されました。赤い「HONDARA盤」は1961年から1967年までを、青い「HARAHORO盤」は1967年から1995年までを、いずれも時系列に収録しています。この「HONDARA盤」は1961年8月のデビュー曲「スーダラ節」から60年代半ばの全盛期に至るまでのクレイジーキャッツの音源を収録しています。もちろん「五万節」は回収されたオリジナル含めた2つのヴァージョンを収録。また宣伝用フォノシートのみに収録され市販されなかった62年の「スイスイ音頭」、キング・レコード企画の63年11月のクリスマス・アルバムに収録された「クレイジーのクリスマス」、未編集のオリジナル「シビレ節」はいずれも初CD化です。 「HONDARA盤」と「HARAHORO盤」を併せると「ほとんど」完璧なコレクションになり、クレイジーキャッツ・ファンの必携盤と言ってよいと思います。しかも解説がとても充実していて、1曲ごとにコメントがあり、ホントに有難いです。ビートルズと比較されるクレイジーキャッツですから、この2つの素晴らしいアルバムを勝手に赤盤・青盤と呼んで家宝扱いしてます。
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