本の帯には「総理になって変えるしかない!これがその政策です」とあり,河野太郎先生が満を持してまとめた政権構想かと期待して読んだ。大まかな論旨としては, 1 経済政策として,経済成長のため,不要な規制や既得権益を撤廃して開かれた市場を作ること 2 社会政策として,年金と医療保険をそれぞれ一元化すること 3 農業政策として,これまでの農政を転換し,農業経営の強化を図ること 4 エネルギー政策として,脱原発を目指すこと 5 外交政策として,新しいアジア太平洋地域におけるリーダーとしての地位を確立すること 6 教育政策として,文部科学省を解体し,教育の地域主権を進めるとともに,学力検定を改めて教育における経済格差を解消すること 7 最後に,国会改革,地域主権,公務員制度改革を進めること 以上,最新のデータと客観的な論理でタイムリーな政策課題を分かりやすく説明している。 日本を堕落させてしまった民主党政権に変わり,もう一度自民党が政権を担うべき時期がきている。 河野先生の今後の御活躍に期待したい。
子供たちとどうぞのいすの劇を3月にします。 リズムもかわいいので使わせていただきます。
「虎の尾を踏む男達」はエノケンのコミカルな演技が 楽しく重厚さと笑いの異種格闘演技という側面でも 楽しめ、歌舞伎「勧進帳」の様式美とあわせて本当に 凄い監督だということを再認識した作品でした。 映画そのものは公開7年前に完成されていたらしいが 戦中の低予算の中場面数を極端に減らし舞台のような 演出も黒澤監督に掛かればエノケンの立体的な所作に よってむしろ効果的であり、やはり凄い作品に仕上がって います、映画館でまた見たいものです。
立法府の議員として、核燃料サイクルに一貫して疑問を呈し、問題を指摘し続けてきた、現職議員が、立法府の議員として法律面からも詳しくその構造的問題を明らかにしている。
大震災以降、マスコミの報道姿勢・内容に漠とした疑問を感じるようになっていたが、その疑問の中身を牧野氏の前作「官報複合体」に続き解き明かしてくれる内容。与党、野党両方を経験している政治家としての河野太郎氏の目線も入り、複合体、共謀者の中身がさらに浮き彫りになっている。
個人的にはこれまで新聞等はかなり読んでいたつもりだが、本書で披露される河野氏の原発への知見、意見等は全く報道されずに知らなかったことに少し恐ろしい感じがした。牧野氏の主張である、しっかりとした独自取材に基づいて日本のジャーナリズムが権力チェックの役割を果たせるように、我々読者、国民がそのような質の高い報道を評価していく必要があると感じた。
ジャーナリズムからの視点についてもう少し詳しく知るには、牧野氏の「官報複合体」をあわせて読むことをお勧めする。
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