第2巻にして最終巻となった「小悪魔王伝 戦コレ!」ですが、前巻同様に低学年児童向けギャグが次々に炸裂します。
第1巻を気に入られた方であれば第2巻も同じように楽しむことができるはずです。 そして嬉しいことに、戦コレキャラクターの中で個人的に特にお気に入りの「伊達政宗」と「片倉小十郎」が再登場して活躍してくれました。 伊達政宗の真面目な性格がギャグにつながるのはとても良かったです。1、2巻を通して、展開が読めるけども笑えてしまういわゆる「お約束」という形のネタ運びが上手な作品だと思います。
また、ギャグ作品としてだけでなくバトル漫画としても楽しめる要素があり、武田信玄戦はふざけながらも熱い展開だったと思います。2巻と言わずもっと読んでいたいと思う良い作品でした。
ちなみに、アニメで不遇だった大谷吉継(アニメ版とはデザインは全く異なります)も出てきましたが……誰か、なんとかしてあげてほしい。
「コロコロコミックに行けよ!!」というメタな自虐風ギャグや、宝珠回収の描写からもわかるように、この作品のノリは明らかに低学年児童向けだと思います。
と言っても、コロコロコミックのような児童向け漫画作品をとうの昔に卒業した(あるいはいい加減にサンデー等の少年誌も卒業しろよと言われかねない)方でも、ギャグ漫画作品を好きな方であれば、この作品のことも好きになること間違いなしだと思います。 個人的には、伊達政宗が襲ってきた第2話、片倉小十郎がやってきた第4話が面白くてお気に入りです。
ちなみに、私は戦国コレクションのゲームをしていないので、限定版ではなく通常版を書店にて購入しましたが、本編だけではなくおまけ4コマや武将の簡単な紹介などもされていて満足しました。
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