I'm not a great fan of Michelangeli (I often find his style of pianism too cold and clinical particularly in solo piano repertoire), but I must admit, this EMI stereo recording of Ravel's G major Concerto is truly in the class of its own and has never been surpassed yet as far as I've known.
In the outer movements, the pianist pushes the technical boundary to the limit and the dazzling tone he produces penetrates even the thickest of orchestral texture. It is astounding, he manages to articulate every note on the score even in the boldest sweep of the most difficult passages. In comparison, the modern performances by Zimerman, Yundi Li, Thibaudet, Roge, Lortie and etc sound too tame and spineless. And the uncompromising tonal refinement and the noble beauty, in the slow movement, transcend all the existing recorded performances. Time seems to stand still in the sheer sublimity of his playing.
The performance of Rachmaninov's 4th concerto is no less impressive. Again the outer movements are played with amazing clarity and totally gripping. In the slow movement, he captures the full-blooded Romanticism and poetry of the music like no other pianists. I've come to love this concerto as much as 2nd and 3rd, thanks to this revelatory account by Michelangeli.
ミケランジェリの死後、2000年に彼の妻などの承諾を得、当初は関係者達のみに配布された後、 ようやく一般用として発売されたのがこのCDです。
音揺れが所々気になりますが、1967年という時代を考えれば音質は充分に許容できるものです。
当時47歳と絶頂期にあったミケランジェリの、しかもオールショパン。 彼が好んで弾いた第2番のソナタやマズルカの完璧なる構築美が、 私たちの心の曇りを取り払ってくれる様です。
第2番ソナタの第1楽章終了時に、一部の観客が間違って拍手をしてしまっていますが、 それを物ともせず、以降もミケランジェリの集中力はまったく途切れる事はありません。
バラード第1番でのキリっと引き締まった演奏は後のDGスタジオ盤をも凌ぎます。
最後の“アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ”は、 ゆっくりとした出だしからフィナーレまで、コントロール抜群の指さばきです。 一切のブレの無い完成度の高い演奏・・・なんて神々しいのでしょう!
レコード時代から幾多の有名ピアニストが有名指揮者と有名オケにより録音を重ねてきた名盤の多い曲の一つです。バックハウス、リヒテル、フィッシャー・・・そしてミケランジェロ良いですね。しかもライブ録音であり緊張感が漂うなかジュリーにと作り出す音楽は熱気に満ち溢れ名盤中の名盤だと言っても可笑しくはないと思います、お勧めの一枚です。
正直に言うとミケランジェリについてはよく分からない。実際生で聴いた事も無いし、出ているCDの全てを聴いたわけでもない。そもそも、CDが極端に少ないではないか?先年彼が亡くなったとき、さる音楽評論家が「これで彼の演奏会が(突然のキャンセルで)行われるか中止になるかの心配をしながら家を出ることが無くなった。リサイタル当日に体験しなければならないどうしもない不安を味わわなくてもよくなった」と妙なコメントを残していた。思うに、彼の奇行や一挙手一投足が、そして数々の出来事が彼自身を神格化してしまったのではないか?とは言うものの、世の中がこれだけ騒いだピアニストもあまり例が無かった訳で、その事由を何とか残されたCDに見いだしたいと考えているのである。それにしても、生身の人間が弾いているとは思えないような、完璧ながらも、なんと無機的な演奏なのだろう。G・グールドがハミングしながら弾いた「ゴルトベルク変奏曲」とは対極的な位置にある。
録音嫌いで有名なミケランジェリが残した数少ない貴重な映像作品のひとつです。しかもカラーでステレオ。残念ながら日本版は廃盤になってしまったようですがリージョンオールの輸入版Arturo Benedetti Michelangeli: Beethoven Schubert Brahms [DVD] [Import]ならまだ入手可能です。クラシック音楽ファンの方に是非お勧めです。
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