世界最大のパブリッシャーであるElectronic Artsのクラシックビデオゲームの詰め合わせパック。
全14本の収録タイトルは
B.O.B BUDOKAN THE MARTIAL SPIRIT DESERT STRIKE HAUNTED STARRING POLTERGUY JUNGLE STRIKE MUTANT LEAGUE FOOTBALL ROAD RASH ROAD RASH 2 ROAD RASH 3 SYNDICATE ULTIMA:THE BLACK GATE VIRTUAL PINBALL WING COMMANDER WING COMMANDER:SECRET MISSIONS
と主に90年代前半の黄金時代に輝く名作を収録。
通常のこの手のレトロゲームコレクションと違い気軽に楽しめるアーケード系ではなくじっくり楽しむPCゲーム寄りなせいか、 テキストを読ませるタイプのゲームが全体的に多く、英語が苦手な人はほんの少し苦労すると思いますが、 当時を知らなくても楽しめるゲームが勢揃いなので、本気度が違うアルティメットなマニアを自称する方ならば今すぐにでも海の向こうから取り寄せてでもプレイして頂きたい一品です。
なんでいきなり現実に戻そうとするのかなあ…と。 そういう意図もあり、時代が時代なだけに、日常はすぐ側にあるとでも言いたかったのだろう…。
高部絵里って救い主?
何度人生を構築しても、また途中からやり直し。いくら素晴らしい人生を送っても、いずれご破算・リプレイ。こうなるともはや拷問です。生きることの意味そのものがだんだん分からなくなっていく繰り返し地獄。しゃれにならないぐらい恐ろしい世界です。 その一方で、人生を何度もやり直せるとして、じゃあ自分は世界に対してどれだけの影響を与えうるでしょう?自分の可能性を最大限に世界に開いたとして、結局どれほどの存在になりうるでしょう?このことを真っ正面から見つめるのも、これまたしゃれにならないぐらい恐ろしいことです。
このなんとも不条理な世界に対して、なんとかして自らの存在の意義を探ろうとする主人公。そしてその繰り返しの中から見えてくる新しい人生哲学。 非常に深い作品です。抜群に面白いSF小説であると同時に、抜群に意味深い文学作品です。これだけ見事に構築された世界を持つ作品には久しぶりに出会いました。
卍丸御一行、今度の相手は、宿敵クリスタル妖異。 名前がもう、そのままじゃないですかー
SF時代劇リプレイ第2巻。 いやー、面白いです。
前回にも増して、突っ込みどころの嵐。 天さんは相変わらずですが、今回はハンドアウトの時点で小太刀右京さんがオカシイです。 原作者の面目躍如ですね。 違いますか。
しかしながら、用語や設定はぶっ飛びながらも、ストーリーは真面目。 復讐劇にお宝探し。 時代劇の、スペオペの、王道ですよ。
皆さんの華麗なプレイは、参考にもなります。 続編を切に望みます。 どすこい。
SFやファンタジーは文字通り「空想」の産物ですから、現実世界を描いた小説に比して真剣さを欠いているように考えられがちですが、想像が許す限りの極限の世界に我々と同じ心(あるいは経験)を持ったキャラクターたちを位置づけることで、彼らが感じる苦悩や悲しみ、喜びを通じて、現実世界への新たなる視点の可能性を切り開く、つまり、この世界を新たな角度から見つめなおす契機となる、それがSFの役割のような気がします。
なるほど、私たちはJeffのように、人生の一部を何度も何度も繰り返すというような「異常」な体験をすることはないかもしれません。しかし、その超常的な体験の中で、Jeffが思い、感じることは、決して「正常」な世界に生きる私たちにとっても異質のものではないのではないでしょうか。何を成し遂げても、誰を愛しても、その軌跡が全て消え、その業績が全て忘れ去られ、そして、再び何もなかったかのように25年前の世界に戻されてしまう、しかも、世界でただ一人自分だけが、「前の人生」での経験を覚えている、という状態がいかに孤独で恐ろしいものか、ということは言うまでもないですが、物語でも折にふれて語られているように、家族や親友、故郷を失った亡命者、あるいは、家族に先立たれてしまい、静かに余生を過ごす老人たちなどの感じる思いは、程度の差こそあれ、Jeffの思いと通ずるものがあるはずです。
そして、Pamelaとの出会いは異常な世界での体験であるだけにまさに「運命の出会い」を思わせますが、この人だけが自分との時間を共有し、この人だけが自分の苦しみや喜びを受け入れ、理解してくれる、そういう感覚は私達の住む世界での恋愛にも常に存在しているものではないでしょうか。そういう人との特別な時間、衝突、妥協、そして別れ、は日常世界で誰もが痛切な思いとともに体験するものです。もちろん、登場人物たちの置かれた「異常」な事態が、その感覚を極限まで鋭いもの、はっきりとした形のあるものに変えるわけですが、それこそがSFのまさに醍醐味であり、現実世界で私達が漠然と感じながらも、いまひとつ掴み損ねていたものを浮き彫りにしてくれます。
"Replay"はタイムトラベルのジャンルに、脳(あるいは記憶)だけが25年前の世界にタイムスリップし、当時の自分の肉体に住み着く、という独自の発想で新たな境地を開拓した作品ですが、しかし、そこには様々な哲学的、瞑想的含蓄が込められています。もちろん、だからといって難しい言葉が飛び交うような作品ではありません。誰にでもわかる文章で、より深い思索へと多くの人間を導く。これは娯楽小説にしかできない芸当です。英語は標準的なレベルですが、邦訳も出ているようです。
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