企業をリバイタライズするには3つの方法がある。倒産しそうな企業ならリストラすれば簡単だが、音楽はそれほど簡単ではない。つまり1)売れセン専門のプロデューサーをかねかけてつける 2)売れセン書ける作家をかねで雇う 3)パワーバラードでチャートを征服する となるわけだが=エアロはすべて採用してますね。再生のプログラムどうりにことが運んだわけですね。なのでドーピングしているようなものですわね。手段は選ばずに生き残らないといけないのがアメリカのショービジネス世界のおきて。全体的によくできた楽曲がそろった。 10点中8点
ときどき、あーこの曲なんだか無性に聞きたいなぁと思う曲がある。 たいていは数時間後には忘れてしまうのだけれど、このヴィヴァルディのマンドリンの協奏曲は、結構その頻度が高い。 あまり知られていないようでいて、意外とCMとか、テレビ番組のバックとかで使われている曲ばかりで、映画「クレイマークレイマー」の始まりとかでもおなじみだ。 たまたまインタネットで検索中に頭に浮かんだのが運のつき。 ここでこのCDを買ったのでした。 で、演奏は可も付加もなし。2つのマンドリンなどはこの協奏曲の持ち味のスリリングなソロの掛け合いが感じられるわけじゃなくてちょっと物足りないのは否めないけれど、ただ曲の楽しさは十分感じられます。 値段と比較すれば満足です。
「解説」で「夕張医療センター」を立ち上げた村上智彦さんが、書かれているのですが、「フィクションがノンフィクションになってしまった」という事実、しかも作者は、「最悪」を想定して書いているというところに、恐ろしさを感じます。
作品は、あくまでエンターテイメントで、面白おかしく誇張を交えて書かれています。
しかし、そこに書かれている事実は、現実の社会を見る時、笑っていられない薄ら寒さを感じます。
地域医療の問題にしても、医療事故の問題にしても、私たちの目の前にある決して虚構ではない事実です。
普通なら、絵空事として読めるエンターテイメントの小説が、何かザラザラとしたものを私たちの胸に残してゆくのは、笑っていられない事実だからでしょう。
その意味では、多くの人たちに「医療」の実態を知ってもらう良い作品です。
しかし、作者の作品中でも一番胸のザラザラ感を感じるのは、一番身近なテーマを書いた小説だからでしょう。
改めて作者が提起している「日本医療」の今後が心配になってしまう、そんな作品でした。
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