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今では何でもないけれど、原題のlove in the afternoonに「昼下がりの情事」という邦題を50年代に付けた人は、かなり大胆でセンスがあります。ヘップバーンの映画でなければ、一歩間違えると当時では成人映画の題名すれすれだからです。監督のビリー・ワイルダーは、「お熱いのがお好き」などに代表されるように、この映画でもエロティックな題材をいやらしさを出すことなく暗喩した表現で、実にスマートにおもしろおかしく描く天才です。つまり「分かる人には分かる」ように表現してるんです。もちろんそれが分からなくても十分に誰もが楽しめるように作られているわけで、そのあたりが今の映画監督には足りない「職人芸」ではないかと思います。耳年増でいたずら好きの少女のようなヘップバーンが
チェロケースの名札についていたチェーンをアンクレットに見立てて、足首につけ、ゲーリー・クーパーを翻弄するシーンは傑作。アンクレットは今ではかなり一般的にもつける人も多いですが、元々はかなり特別な女性しかつけなかったのでないでしょうか?それは足首を強調するアクセサリーであり、そこには意味深なものがあります。試しにankleを辞書で引いてみて下さい。こういう映画は、きっと色々経験したり、年齢を重ねるほど、その面白さが分かるので、DVDで持っていて損はないかも・・・?
アリアーヌ(オードリー・ヘップバーン)の一途な恋心がいじらしくて、可愛いらしい。今までのDVDで何度も鑑賞していますが、この商品には池田昌子さんの吹き替え音声が入っているというので、さっそく注文しました。いつも、ヘップバーンDVDを楽しむ時は、まず、オリジナル音声で見て続いて池田さんの吹き替え音声で見ます。一粒で二度おいしいですね。