どこに歌手の魅力を感じるかは、人それぞれだろう。
私の場合、声の質(美しければいいわけではない)やその歌手が作り出す雰囲気が大切だと思っている。
おそらく、平原さんより上手な歌手はたくさんいるだろう(以前『ジュピター』のところでブレスについて疑問を書いたことがある)。しかし、彼女の声質には魅力があるし、その作り出す雰囲気には惹きつけられる。同じ世代の女性シンガーが歌う、現代的な恋愛ソングに彼女が持つ雰囲気は合わない。だから、クラシックの曲に詞をつけた本作のような試みがあるのだろう。逆に言えば、平原さん以外の歌手がこのような試みをすることは難しいだろう。この試みに違和感がないことが彼女の魅力だと思っている。
クラシックのファンにこのような試みを嫌う人がいる。気持ちは分からないわけではないが、極言すれば、クラシック音楽のほとんどはカバーである。ショパンを例に出すと分かりやすい。自身がピアニストであったショパンのオリジナルは、当然ながらショパンが弾いたものである。それ以外は、すべてオリジナルではない、カバーなのだ。ただ、クラシックの世界では、それを“曲の解釈”という言葉で表している。要するに、オリジナルかどうかが問題なのではなく、“優れた音楽”であるかどうか、人を感動させられるかどうかが問題であるということだ。“しょせんカバー”“オリジナルでない”などという言葉は、クラシックの演奏家を“曲を作れない単なる演奏屋”と批判する、きわめて愚かな言葉と同じレベルでしかないと思う。
なお、サラ・ブライトマン(「ランニング」)さんやサラ・ヴォーン(「ラヴァーズ・コンチェルト」)さんのレビューで、この手の批判を見たことがない。平原さんはだめでも、彼女たちならOKなのだろうか?
『ジュピター』でも見られたが、一部の“クラシックファン”の言葉の汚さにあきれてしまう。批判するのは自由だが、そんな言葉を使わなくても批判はできるはず。とても、美しいものを愛しているとは思えない。一音楽ファンとしては、それも残念である。
それぞれの時代背景を映し出す教育現場。教師役の3人はそれぞれ熱演でよかったです。それ以上に志田未来・神木隆之介の生徒役が光っていました。特に志田未来は茶髪のアフロと厚化粧で、最初は誰だか気がつかないほど。脚本としてはかなりベタな展開でした。特に学級崩壊があれだけ早く終息していくのはありえないのかな〜。 でも単純さがかえって疲れずに面白かったので★5つで。
平原綾香のアルバム『マイ・クラシックス』『マイ・クラシックス2』の楽曲を中心に行われたコンサートを収録したDVD です。彼女が発表したライブDVD の中で最も完成度の高い作品でしょう。選曲、構成は見事で、平原綾香の歌唱、表現力は一つのピークを迎えているようです。「ジョイフル、ジョイフル」で会場を大いに盛り上げたかと思うと、一転、「ソルヴェイグの歌」をしっとりと歌い上げる。堂々として、実力に裏打ちされた貫禄さえ感じるほどです。しかし、平原綾香は次なる地平へ向けて歩みを止めることはないでしょう。彼女は常に前進するひと、挑み続ける歌手です。こうした平原綾香の姿勢は本当に素晴らしいと思います !
待ちに待った平原綾香第3弾のPV集、そして今回は満を持して16作品の収録です〜 「Sailing my life」はたぶん映画「オーシャンズ」映像著作権関係で入ってなかったが、 「my Classics!」シリーズ関連な曲はほぼ全網羅なので、このシリーズ好きなファンにお薦め。 残念なところと言えば、収録のPVはすべて完全なハイビジョンにアップグレードされていないこと。 「おひさま」「My Road」は凄く綺麗ですが、「Ave Maria!〜シューベルト〜」は解像度粗い...って感じ。 ちなみに3分ぐらい放置すればシングルジャケ写オフショットのスクリーンセーバーが出ます。
クリスマスの名曲を集めた、6枚目となる作品。全9曲で40分弱
とボリュームも程々である。
リリース時が時期でないからか、はたまた他のアーティストの
クリスマス曲の印象が強いからか、初めて聴いた時はあまりク
リスマスのテイストはしなかったように思える。
むしろ普通にイージーリスニングとして楽しめる作品なので、
ゆったりとした気分に浸りたい時のBGMとしても最適。
もちろん、クリスマスの時に聴くのも良し。ただし、ワイワイ
と騒ぐパーティーのBGMとしては不適切であろう。
歌唱力は言うまでもなく、特に「Amazing Grace」や「Silent
Night」は、楽曲を極力なくし、歌声の魅力と静寂感が楽しめ
る。また、本作で初の手嶌のハーモニーが使われており、非常
に繊細な歌声に感動した。
録音に関しては、前作「La Vie En Rose」では少し強調感のあ
る質感だったが、今回はそれが抑えられ、柔らかい印象へとな
った。しかし、前々作の「The Rose」と比べると若干薄味かな、
という感じ。総合的には良質なので、高品位オーディオで上質
に楽しみたい方にもお勧めの1枚である。
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