とても歴史のある新生児学の教科書の最新版です。ページ数がとても多く、内容もどんどん豊富になっていますが、比較的薄い用紙で厚みを工夫しています。自分には、若干薄すぎて雑にめくるとやぶけるかと心配しましたが、けっこう丈夫でほっとしています。円高で比較的購入しやすいので、そばにおいて、どんどん辞書代わりに活用出来る本としてぜひお勧めします。
映画の中にはいくつもの忘れがたい素敵な場面がある。マヌエラ、アグラード、ローサがマヌエラの慎ましやかなアパートで過ごす場面などは、アメリカの映画とはまったく違う色彩が溢れている。かれらの衣装やアパートの壁紙、ドアの色やカーテン、家具や食器とその色彩とデザインについ目が行ってしまうのだ。コンピュータグラフィックのデジタルデータではない色と形がそこにはある。それは先の「ショコラ」「アメリ」にもつながる感覚だ。それらは単なる風景ではない、映画の持つ意志を色彩やデザインとしてこちら側へ伝えてくるのだ。それらはなんともいえないくつろいを観るものに与え、気がつけば自分もマヌエラらと共にアパートで心を開いているそんな気持ちにさせるのである。そこにはスペイン流の生活を営み楽しむ文化を感じる。「効率優先」や「経済効果」中心の経済システムとは違う考え方である。金よりも大事なものがあるのだ。自分と友人、自分と家族、自分と社会、日々の生活を通じて自分との関係性をゆっくりと問い直し、豊かな共同体こそが人をしあわせにするとわたしたちに教えてくれている。
映画とはまた異なる面白みがありました。 あとがきなどで触れられているエピソードの源が知ることができたことが大変興味深かったです。
この映画のテーマは「母性愛」と「女性の自立」といった感じ。 とにかく女性の強さ、母の強さをしみじみと感じる映画です。 主人公をはじめ、主要登場人物が全員女性(うちひとりはオカマw)というのも面白いのですが、その全員がみな自分の人生に対して前向きに生きています。いろいろ悩んだり苦しんだりもしますが、一生懸命頑張って生きていくんです。「女性って強いなぁ」って思いました(ちなみに私は男性w)。 そして特に心を打つのが、母親の息子に対する愛情です。最愛の息子がストーリー序盤で交通事故に遭って死んでしまうんです。その息子に対する切なくも強い愛情が痛いくらい伝わってきます。 思わず涙し、時には笑って楽しめる、そんな素晴らしい作品です。 女性はもちろん、ぜひ男性にも観て欲しい映画です。
|