寝る前にほんのちょっとだけ読むつもりだったのに。 誰かページをめくるこの手を止めて~! これはもう絶対五つ星だ!! と心の中で叫びながら読んでいたのだが、最後の最後すべてが明らかになった時に星がひとつ減った…。 主人公の理瀬に肩入れして読んでた人はみんなそうではないでしょうか。 でもこの物語は作者の頭の中にあるとてつもなく壮大な世界の、ある一部分だけを切り取ったものだと思うんですよ。 だから『麦の海』以前と『麦の海』以後があるはず。 (実際あるみたいですね) それならこのラストもうなずけるかなと思いました。 その代わり、作者の方にはすべて出し尽くすまで絶対に筆を置いて下さるな!と言いたいです。 …まんまと北の果ての湿原に片足突っ込んでしまった私です。。。
印象的な”ドンミノドミナス!!”という女性コーラス(超怖い)から始まる小夜子。 小夜子の音楽は、本当に怖くて素晴らしい。いやがおうにも期待が高まります。 5~8話は、1~4話の小夜子恐怖編から思春期苦悩編に突入という印象。 とにかく主人公鈴木杏ちゃんも、怖い転校生栗山千明ちゃんも、体の弱い美少年山田孝之くんも、悩む悩む!! しかし、悩む中で文化祭のどきどきする高揚感があったり、中学2年の時にしか分からない風景があるのが素晴らしかった。 個人的にはBGMが変わる7話がおすすめですが、どの回も中だるみせず面白いです。かって損ナシでしたよ。
深夜のドラマをたまたま見る機会があって、気になっていた作品でした。
ドラマは最初の回しか見ていません。
ですが、学校伝説と謎の転校生というスリリングな設定に、すぐに引き込まれたことはいうまでもありません。小説も「サヨコ伝説」にぐいぐい引き込まれます。
ところが、多くの方がご指摘の通り、オチがありません。フランス映画を観たあとと同じ気持ちになります(「海辺のポーリーヌ」とか)。フランス映画はそのあと観客同士の話題提供のため、あえてオチがないそうですが、作者もそれを狙ってのことでしょうか。
どっちにしても読んだあと、あれこれ考えたいという人にはオススメ。しっかりとしたオチがないとイヤだという人はツラい作品かもしれませんね。
同名のドラマを一話か二話観たことがあった。もちろん話の流れは理解できない。でも直感的に面白い小説の匂いを感じた。本を手にとり、自分が吸い込まれていった。あの時、確かに自分も「サヨコ伝説」を信じていた、肌で感じていた。意識の中で自分は確かに主人公たちと一緒だった。 一息で読んでしまうこと間違いなしの一冊。タイトルはホラーな感じだが、この小説はホラーじゃない、ホラーじゃなくて良かった・・・そう思える、深みある小説。自信を持って星五つ☆
いや〜これを見ると自分が中学生だった頃を思い出しますねぇ〜 最近はこの手のドラマが少なくなって寂しいもんです。
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