1971年3月12・13日フィルモア・イーストでライヴ録音。 フィルモア・イーストはビル・グラハムが映画館あとに築いた伝説のライヴ・ハウスだが1968年の開店以来数々の名ライヴを残した。が、このライヴが収められた少し後に閉店してしまう。デュアン・オールマンはこのライヴの前にエリック・クラプトンとあの『レイラ』をレコーディングしていて、このライヴの後にオートバイ事故で事故死してしまう。とうことで本作こそはライヴ盤の歴史の中でもあらゆる意味で絶頂期の一瞬を収めたライヴの中のライヴということができるだろう。 注意点は元々の段階では2枚組オリジナルで発売されたが、CD化された段階で1枚組に圧縮されたものと2枚組でいくつかのアルバムに分散していたテイクをすべてに集めた再発盤が同じジャケット・デザインで存在することである。この時期の重戦車が編隊を組んでテレパシーのような交信によってステアリングを自在に変えるというまさに神業級のライヴの全貌が知りたいならば当然2枚組をgetすべきである!!!!! デュアン・オールマンの残した音は余りに少ない。余りの素晴らしさに是非とも取りこぼしの無いように願いたい。それは人生において大問題であるから(●^o^●)。
昔から、名前は知っていたのですがじっくり聞く機会がなかった(レイラ以外は)ので、最近ブルースを聴くようになり、こちらを購入しました。元々セッションマンとして活躍していたことからホーッ!という感じです。肩肘張らずに聞けるアルバムと思います。
”サザンロックの父”の二枚目の遺作。前作と同じ路線でまとめてある。ゆえにマニアックなのだが、有名どころを前作で使い切ってしまった様で、更にマニアックな内容になっている。その分ファンにはたまらず、今まで知らなかった様なアーティストの紹介にも役立っており、更にデュエインのボーカルでのロックンロールなど目新しい内容がある。特に未発表の”Midnight Rider”のライブバージョンはコレでしか聴けず、大変貴重である。しかしひとつの作品として考えた場合地味で暗い印象が無きにしも非ずで、出す必要性も余り感じない。残念だが商業主義を露骨に感じてしまうのは私だけだろうか。しかし前作同様教科書としての価値は十二分にあり、南部の偉大なミュージシャンの足跡をたどりつつその上でデュエイン・オールマンの偉大さを感じて欲しい。でも星4つ。
隅々までデュアン・オールマン愛の詰まったボックスです。 オールマン・ジョイズの前身、エスコーツの音源が収録されているのに、まずびっくり。 セッションマン時代の音源も、ウィリー・ウォーカーのチェス録音とか、かなりのソウル好きじゃなきゃ聴いていないようなものまでしっかり収録されているのにも感激。 デュアンの遺産を、まさに包括的に捕らえた7枚組で、その分オールマン・ブラザーズの録音がバラバラになってしまったのが、ちょいと残念ではありますが、オールマン・ブラザーズ・バンドを聞くなら、各アルバムを聴けばいいのだし、これはこれで別の味わいがある編集ともいえますね。 久々に手にして、ワクワク。デュアンのことがもっと好きになりそう。
この世に様々なロックがあり、様々なロック・ギターがありますが、その中で私はデュアン・オールマンには癒され、なんか、心の一つの故郷を感じます。 アメリカ、で、しかも南部の泥くさ、で、味があって・・・暑くて・・・熱くて・・・、夜の涼しさがあって、バーボンがあって・・・ブルースだけど、ロックなギター・・・!!! このアルバムは彼の名演を集めたもので、ロックギターのパワフルなブルース味、に満ちています! また、彼のちょっとカッコ悪いんだけど彼らしいサイケな模様のシャツ、とか、そういう写真もありほほえましく、また、珍しい彼のブルースっぽいヴォーカルも聞かれます。 共演者たちはもちろんすばらしい演奏です。内臓料理(肝を煮た、とか)やチリペッパーとか好きな人には、絶対必需品の全くすばらしい一品です。
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