自分は今までOracleばかり触っていました。 RDBMSの内部構造も知りたいと思うようになりましたが、膨大なソースコードの前におうじょうしていました。 この書籍は処理内容や参照先の情報が整理されていて理解するのに大変助かりました。 DBA向けの書籍は他にもあるので2章や3章の内容に興味がある方は買いだと思います。
DBサーバーに最適なハードウエアの選定から、PostgreSQLの設定まで全編チューニングに焦点を置いた本。
PostgreSQLについてこんなに細かく書いてある本は貴重、日本語化されていないのが残念な一冊、PostgreSQLを使うなら読んどけ。
PostgreSQL9.0の概要をつかむには非常によい書籍であると思います。ある程度データベースの知識がある方にオススメします。9.0で注目されるレプリケーション+ホットスタンバイ構成は、Linuxのある程度の知識があれば実際に真似して構築ができるようになっています。
しかし、細部を知るにはやや物足りないといった印象です。具体的にいくつか問題点を以下に挙げます。
●Linux/Windows 両対応と書いている割には、Windows 上の操作での説明が不足している印象です。
・P107 今までの操作は Windows での例だったのに、copy コマンドの説明では、いきなり Linux 上での操作例になっており、Windows 上でどのようにファイルのパスを入力すればよいのか悩まされました。Windows 上でのファイルパスの説明が欲しいところです。
・P226 pg_ctl コマンドでの起動の説明がありますが、Windows 上では postmaster.opts ファイルが作成できないというエラーが出ることがあります。しかし、そのような指摘の記載はありません。
●サーバ管理者には物足りない内容です。
・7章「PostgreSQLをきちんと使う」では、各設定項目等の説明が個別に羅列されているだけであり、これではウェブ上のリファレンスと大差ありません。この章を読んでも具体的にどのように活用すべきかわからず、「PostgreSQLをきちんと使う」ようにはなれないと思います。
●編集が若干雑です。
・P109 cluster コマンドの書式と実行例の書式がまるで異なります。コマンドの書式が間違っています。
・P267 PostgreSQL は select などのオブジェクト権限をテーブル単位だけでなく列単位で割り当てることができますが、実行例の中でいきなり view を作成したという前提で表示しており、表示すべき実行例を誤ったものと思われます。 また、この実行例では結局 view を利用すればいいのではないかという結論になってしまいます。
・P283「この稼働統計情報」の「この」が指すものがP275にあり、「どの?」と思ってしまいます。編集途中で文章が移動してしまったのでしょうか。
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