これは2005年に単行本で出されていたものの文庫化です。 この「宋〜民国」は同じく2004年の単行本の文庫化である マンガ 「書」の歴史と名作手本―王羲之と顔真卿 (講談社プラスアルファ文庫) の下巻にあたります。 上下揃いで通読すれば、マンガという読みやすい形態で気軽に中国における「書の歴史」の全体像が理解できるという 「隠れた名著」のひとつだと思っていました。 また、マンガだけに随所に高名な書家の図版が組み込まれており、それらも見ごたえがあります。 このように優れた企画の本なので、実は以前から文庫化されるのを心待ちにしていました。
シカゴ・ブルズの二度のスリーピート(三連覇)を追った作品なのだが、5枚組みで内ハイライトが2枚で、残りの3枚はそれぞれの年のファイナルでの印象的なゲームを1試合まるごと、計6試合収めてある。これはスポーツ系のDVDでありがちなハイライト集で終わらない、ブルズを知らない人からNBAマニアまで楽しめる最高の作品だ。
90年代のシカゴ・ブルズはジョーダンとピッペンを中心に黄金期を迎え、三連覇を二度はたしている。それはジョーダン&ピッペンと名将フィル・ジャクソンの歴史と言える。
NBA史上最高のチームとも称されるが、絶対的ポイントガードや強烈なビッグマンがいないことが不思議だ。これはバスケットボールの世界では異例である。
前期のスリーピートはジョーダンが神と呼ばれる所以を証明し、ピッペンが本当にオールラウンドに活躍していることがわかる。それをパクソンやBJアームストロングがサポートしている。特筆すべきはホーレス・グラントで、後期でのロッドマン同様にファイナルでの重要な仕事(相手のビッグマンを抑えてリバウンドをとること)を果たしている。
後期はチームの高齢化もあり、ジョーダンは能力まかせではなく試合運びの上手さでチームを引っ張っている。また、後期のスリーピートの見所はディフェンスにある(前期よりも強烈)。特に97、98はストックトン&マローン擁するユタ・ジャズの方がいいチームのように見えるが、ブルズはスティール&リバウンドからの速攻と要所での活躍でジャズを退けている。
個人的にはロッドマンとクーコッチがいる後期スリーピートの方が面白かった。1996の優勝ゲームはロッドマンがMVPと言ってもいいはずだ。
印象的なのは1997のジョーダンの体調不良での第5戦だ。前半を見る限りではジャズ優勢なのだが、それでも勝つことができるブルズのすごさを見ることができる。
それから、派手なネクタイで指笛をならすフィル・ジャクソンやロッドマンとマローンの小競り合いもある。
下手な映画よりもずっと感動します。三万円くらいの価値はあるものなので☆十個くらいのおススメです。NBAを知らない人もこれを見たら興味が湧くかもしれません。
「丸ごと1冊ディスクガイド」の2冊目です。「黄金時代の幕開け」と題し、1983〜85年の3年間に絞って名盤を紹介しています。さすがにこの時期になると、メンツが多彩で華やかですね。本の仕様は前号とほぼ同じ。もちろんオールカラーです。
前半は25のメジャーバンドを取り上げ、それぞれバイオに加え、アルバム数枚のレビューがなされています。METALLICAらスラッシュ勢、Motrey CrueらLAメタル勢などが新たに多数登場。前号は1頁最大5枚レビューだったのが、1頁最大3枚まで(例外あり)に改善されてます。
後半では全99バンド/99枚を、バンドのアルファベット順に1頁2枚ずつ掲載。Black Sabbathら超メジャー組も混じってますが、こちらではACID,CHARIOT,CLOVEN HOOF,ROGUE MALE,SORTILEGE,TORCHといった、知る人ぞ知るバンドも紹介してます。後半の枚数を前号より28枚分増やした事により、マニアックなアルバムも少しは増加しています。
必ずしも「代表作」ではなく、「対象の3年間に出たアルバム」が掲載されてる点は留意する必要があります。まあ文章中で、選出アルバムの位置付けや他のアルバムについてもフォローされてたりするので、問題ないとは思いますが。
前号が気に入った人なら、この号にも満足できるはずです。次号は1986〜88年までの3年間が対象だそうです。後半の割合をさらに増やして、ベテランリスナーの実用性もアップしてほしいな。
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