イエペス大先生はクラシックギター界の2大巨匠の1人であると個人的には考えています。もちろん、セコビア様は凄まじいのでありますが、大先生は多弦ギターを駆使し、民謡から現代音楽までを網羅するスパーおじいちゃん! テクニックはもちろん超一流だが、情緒的でもう惚れ惚れします。 今回2枚組みで、DISC1は民謡中心の小曲。2は協奏曲が聴け、1石2鳥の痛快アルバム。 こんなおじいちゃんに憧れてしまいます。
もう狂ってますね。あまりのバカバカしさに、ただただ笑うしかありません。作者はそれを狙ってるんでしょう。これぞポルノです。当方もポルノにまともなドラマなんか期待してないし、そんなものは作ってもらいたくもありません。
そもそも私は日活ポルノが嫌いです。初めて見たのが田中登さんの「女教師」。日劇文化に新作封切りの「北村透谷わが冬の歌」を見に行ったら、どういうわけか二本立てだったので、まったく見る気は無かったのに、渋々鑑賞。なんじゃこれ?って感じでしたね。ただの青春メロドラマだってえのに、15分に一回くらいの間隔で5分程度のあれのシーンが入るので、鬱陶しいッたらありゃしない。でも当時から田中さんは一部のマニアの間では評価の高い監督だったので、実力のほどをこの目で確かめてみようと、銀座並木座に「マル秘色情めす市場」と「実録阿部定」がかかった機会に見てみたんですが、なんだかなあ。「めす市場」は面白かったですよ。もっとも、映画としてではなく、大阪の、一般の人がビビって行かない場所でわざわざロケーションした、ってところが面白かっただけですが。「実録阿部定」の方は、すでに「愛のコリーダ」を見た後だったこともあるんですが、最初から最後まであればかりの「コリーダ」とは違って、人間阿部定をきちんと描こうってところが、かえってまどろっこいのよ。真面目な人なんでしょうね、田中さんは。
ポルノの枠の中でなんとか普通の映画を撮ろうとしていたのが田中さんをはじめとする他の監督たちなら、ポルノの枠の中でスケベを究めようとしたのが神代さんですね。
だから私は、神代さんのポルノだけは好きなんです。全般的にいやらしいですよ、あの人の映画。逆に、いやらしくない神代さんの映画はつまらんですね、原田美枝子が出たやつとか。
薔薇の首輪つなげて銀の鎖くわえてあなたが憎らしい♪・・・ご存知ローゼンメイデンの禁じられた遊びです。ほかには味わえない不気味さがいいです。普通、アニメのOPなんて、みんな同じだとずっと思っていたのですが、禁じられた遊びは全然ほかのアニメのOPと違います。こんな歌詞はきいたこともないし、とても耳からはなれない曲です。そもそもアニメのOPなんてアニメのテーマと全然合わないものですが、(例えば不気味なアニメでもOPは不気味っぽくないとか。)これはOPだけで作品のイメージがうかびあがるローゼンメイデンのファンなら絶対買いです。
1952年フランス映画、アカデミー外国映画賞受賞作品、貧困そして残酷という名の現実は幼い少年と少女まで容赦なく飲み込んでゆく、残酷な現実を描いた名作中の名作、脚本も素晴らしいですが、子役の特に女の子の演技が素晴らしいです!、ラストがとても切なく強く印象に残っています、現実はこうも恐ろしいものなのでしょうか、、、。
亡くなって10年以上経過しましたかね、イエペスは可也来日しました。彼はNHKのインタビューで「禁じられた遊び」は私が作曲して母に贈ったものだ、と断言していたが一般的には現在でも「古い民謡」としか認知されていない。しかし乍らこの曲のお陰でどれだけギター人口が増えたことか計り知れない。名画禁じられた遊びは古いカタロニア民謡やラモーの二つのメヌエットなどを加え、セゴビアの助言も聞きながら完成し、世界中にイエペスの名を轟かせた訳ですね。このディスクには「おはこ」の名品ばかり、特にサンスのスペイン組曲は彼が良く取り上げる曲で生粋のスペイン音楽家と感じさせる一面だと思います。
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