原作の雰囲気を最大限に生かし原作に迫った。
ところで、男と女の関係を描かないと映画ってダメなんですか。 女優は普通に可愛くなく 、人並みには可愛く調度よいキャスト。 監督ひとりよがりの長回しの情景描写は不要。
原作の雰囲気を最大限に生かし原作に迫った。
ところで、男と女の関係を描かないと映画ってダメなんですか。 監督ひとりよがりの長回しの情景描写は不要。
とにかく爆笑しました。
男性読者はみんな作者と友達になりたいと思ったんじゃないでしょうか。
「土に埋めたら強くなる」とか「自分で彫った仏像が捨てれなくなる」とか、
男にとっての『子供のころってこんなこと考えてたなぁー』という思考パターンを
残したまま大人になった作者の日常は、端から見ると笑いの洪水です。
しかも作者はそれを「あるあるネタ」だと思って描いているというのもすごく面白い。
逆に女性読者の中には、作者の行動に本気で引いた人も少なくないと思います。
今後「子供っぽい男が好き」という女性にはこの漫画を貸して
「本当に子供っぽい男っていうのはこういう人のことだぞ」と言ってやりたいぐらい、
味のある人物だなと感じました。次の巻が出るのはもう何年も先のことでしょうが、
ずっと楽しみに待っていられるぐらいの傑作です。
カレー好きの編集者(男性)と、 カレーを食べ歩いたり、レトルトカレーのランキングのようなものを作ったりしてます。
カラスヤさん独特の「これワザとだったらヒンシュクでしょ」 というボケがあまりないのが淋しく感じられました。 ややドSの女性編集者とかに突っ込んでもらうなりしないと いいコメントは出ないのでは。 あと、取材拒否されて、店の様子もどんなカレーを出しているのかも描かせてもらえないなら 掲載するのはやめてほしかったです。読者に失礼です。
これだったら、 カレーにまつわる体験をしてもらって、例えばあるか分かりませんがカレー博物館に行くとか、 いまだかつてないカレーを作りだすとか(たとえ食えたものでなくても)、初めて日本にカレーをもたらした人のところにカレー修行に行くとか、 それをカラスヤさん独特の切り口でボケまくって(これがないとカラスヤさんを起用した意味がありません)、カレーあるあるや、 カレーにまつわるトリビアを盛り込んでくれたら、少しは掲載されていますが、 もっと面白かったと思います。
発売早々なのに、もう半額くらいで中古が出ているのが、この作品を象徴しています。
期待しない程度に読んでみるか、カラスヤさんの単行本はみんな欲しい人向けです。
売れない漫画家の話が割と好きで、昔は「まんが道」や「トキワ荘の青春」から、最近では「ツレがうつになりまして」までいろいろと観ています。この「おのぼり物語」も、そんな売れない漫画家を扱った作品です。編集者にいろいろけなされたり、励まされたりで、漫画家が成長していく。。。みたいな話です。この「おのぼり物語」は、決して大きな展開はないですが、ほのぼのとしていて、観終わった後に、ホッとできる作品です。主人公および女「先輩」とも、両親、アパートの住人、編集者との関係づけやエピソードも、きちんと観る者に伝わってくる、演技、演出がされていて良かったです。そして、長回しの撮影も、じっくりその場を切り取ろうとした監督の思いが伝わってきます。また、カメラアングル、カメラワークが非常に良かったです。もちろん、主演の井上さんは、他分野の人とは思えない程、好演していました。地味な作品で、未だあまり作品数が多くない監督作品ですが、十分に観てみる価値があります。
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