BON JOVIインタビューです。 ベストアルバムを作る予定で製作をスタートしたのが、 いざ取り掛かると路線変更、そして生まれたのが、新作「The Circle」! Jon Bon Joviが語ります。(インタビュアーは、Masa Itoh)
他には、 SLAYER (Tom Araya), EUROPE (Joey Tempest), Richie Kotzen, FIREBIRD (Bill Steer), ADELITAS WAY (Rick DeJesus), SONATA ARCTICA (Tony Kakko, Henrik Klingenberg), ANGEL WITCH (Liveレポ, Kevin Heybourne) などなど
個人的に面白かったのが、Ozzy Osbourne Liveレポ。 新ギタリスト・Gus G.のお披露目公演ですが。。。ジョン・ハーレル記者は、かなり辛口です。 (私は大好きですよ、Gus G.ではなく、ジョン・ハーレル!) また、日本人ギタリスト・ユウト君も登場します。 (知らない方は、You Tubeで探してください。「yuto ozzy」で出ます。2000年生まれの男の子です。)
そして、「25周年企画・Part 2」 「レコード・レビュー歴代高得点獲得作品」では、95点以上の作品を一挙公開! 「読者人気投票主要部門歴代チャンピオン一覧」もあります。
「特集」では、 「HM/HR Guitarの25年」「再考・SLIPKNOT」「映画『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』」です。
大分、楽しめました。 読む時間が押してても、「ANVILは、飛ばさないでくださいね!」(笑)
HEAD PHONES PRES IDENTの3枚目のDVD。 ツインギターチームの弟、Marが脱退して初の音源/映像作品でもある。 しかしリリースにこぎつけるまで様々なトラブルに見舞われ、 お蔵入りする寸前の状態からなんとか世に出すことができる作品になった。 トラブルとは本編となるDisc2をご覧になっていただければすぐにでもわかると思うが、サウンド面。 一言で言えば音が録れてなかったのだ。 そこでエア(空間)の音を拾ったものが採用されたのだが、これが実に生々しい音になっている。 最近のライヴ音源と言うと臨場感を削いでしまうほどにクリーンでクリアなものが主流のような気がするが この作品は良くも悪くも臨場感はたっぷり。 しかしこのラフ過ぎるほどの音像はバンドの攻撃性をスポイルすることなく、 美しくも荒々しい映像とともに新しい体制になったHPPの姿を描ききっている。 そして肝心のバンドのパフォーマンスだが、メンバー全員がMarが抜けた穴を補完するべく一致団結、 アレンジや見せ方を数カ月の間、試行錯誤しながらも変化させた結果、 ギター一本いなくなったことを感じさせないような・・・ というよりむしろ既に5人時代のバンドよりソリッドになるまでのレベルに至ったと思う。 特にNarumi(ベース)とBatch(ドラム)のリズム隊の貢献が著しく、 ともすれば薄っぺらくなりかねないボトムを重厚感たっぷりに支え、時には前に出てメロディを奏でる部分も。 そんなリズム隊に支えられてHiroのギターは自由奔放に泳ぎ回り、 HPPの世界そのものであるAnzaは狂気の狭間に神々しさすら纏い空間を支配していく・・・。 スタジオライヴを収めたDisc1も生々しいながらも音質は良好。 普段着でリラックスした感じから始まるInside、Crumbledはアコースティックヴァージョン。 (アコースティック・アルバムPobl Lliwに未収録のCrumbledは、昨年行われたアコースティックライヴに来られなかった人のために収録されたそう) カジュアルなスタイルのままの彼らを見るのはなかなか興味深い・・・などと思うのもつかの間、 曲を追うごとに「いつもの彼ら」になっていく様子が克明に刻まれていて、 特にLie Waste〜Folie A Deuxの鬼気迫る様はとても安穏として見ていられるようなレベルのものではない・・・。 フランスのJAPAN EXPO SUDでの模様はオフショット的なものとして楽しめると同時に かの地でいかに彼らのライヴが好評を博したかも映し出している。 メンバーの脱退、録音トラブルなど様々な障害に見舞われながらも 結果としてアイディア次第で十分過ぎるクオリティまで持っていくことができるという、HEAD PHONES PRES IDENTというバンドの底力を示す作品になった。
収録曲情報が違う。これは1st albumのVary(2003)収録曲だ。 正しくは以下の通り。 Paralysed Box(2008) 01.n0ise 02.Hang Veil interview A off shot in Sweden & Los Angeles 03.Chain 04.Cray Life interview B off shot in Beijing 05.Sacrificed interview C off shot in Australia 06.Labyrinth interview D off shot in Taiwan 07.non title 08.I will Stay "Chain-acoustic version"PV total:72min. 2008年7月13日(日)にクラブチッタ川崎で開催された、 「ADDICT XX」でトリをつとめたときの映像である。 "non title"は、後に"Sixoneight"として登場することになる曲。 この日が初演だった。 オーストラリア滞在中に書かれたという。 当日はもっと演奏されていたが、色々と事情があったのだろう。 曲目を削った分、インタビューや海外公演のオフショット、 そして"Chain-acoustic version-"のPVが収録されている。 全体の7割がライヴ、その他が3割、といった時間配分である。 肝心の内容だが、HPPの「狂った」「美しい」パフォーマンスが堪能できる。 合間に「その他」映像が入ってライヴが途切れてしまうのが、惜しい。 (ただ、ビデオ時代と違ってスキップすればいいだけのことではある) CD以上に音が良く、彼らが鳴らしたい音の「重さ」が如何ほどのものか、 そして曲の「つなぎ」に止まらない セッションがどれほど表現力豊かか、 いや、何より、曲に同化して激しくも繊細なパフォーマンスを展開する、 HPPという特異なヘヴィ・ロック・バンドの存在というものが、 このDVDを見れば、いやというほどわかるだろう。 なお、この時期はまだBatch(dr)は正式メンバーではなかったので、 ジャケにも登場せず、インタビューも別枠である。 Mar(g)が脱退した今となっては、「5人編成時代の貴重な映像」でもある。 CDやPVで興味を持ったという方や、 類型的なライヴ・パフォーマンスに飽きてきた方々に薦めたい。
ここ数年、国内ヘヴィ・ロック/メタルシーンの中において頭角を現してきた HEAD PHONES PRES IDENT(以下HPP)による実に5年ぶりとなる3rdフルレンスアルバム。 ツインギターからシングルギター編成になって最初のアルバムである。 5年ぶりといっても、その間にParalized Box(2008/DVD)、Prodigium(2009/ミニ・アルバム)、 Pobl Lliw(2010/アコースティック・セルフカバー)、Delirium(2011/DVD)と毎年何かしらのリリースはあったので、 さほどブランクを感じていない人も多いかもしれない。 さて新作についてだが、一聴して音楽的な意味でも志向的な意味でも、そのサウンドが変化していることに気付かされる。 語弊を恐れず言えば「聴きやすくなった」のだ。 特に初期において顕著だった、全てを拒絶するような内向的で狭い世界はもはや存在せず(あれはあれで魅力的だったが)、 しかしバンドの本質たる部分は変わらず、より広い世界に向けてその扉を開いたような感覚である。 わかる人がわかればいい、という感覚からの脱却は、バンドにとってより普遍的な魅力をもたらすことになった。 Anza(Vo.)の描き出す歌詞世界は伝えることを主眼に置いたうえで意図的にシンプルな言葉を選ぶようになり、 リスナーに対しその世界を"直接"表現することを厭わなくなったことということは、バンドにとって変化をもたらした大きな要因になったはずである。 それは彼女の歌唱に新しい側面を発見させることとなると同時に、 このバンドが痛みや苦しみ、悲しみといったネガティヴな感情だけを体現するのではなく、 より多面的な人間らしさを表すことがその本質だということをも明確に提示させることにもなった。 また楽曲面の充実も見逃せない。 今までも外的要因として"取り入れていた"ヘヴィ・メタルの要素が、 ソングライティングがHPP随一のメタラー・Hiro(Gt.)主導になったことによって、 "取り入れた"というよりも、より自然な形でバンドの音楽の核を為すようになったのは今までと大きな違いだろう。 結果、曲はよりストレートな攻撃性を得、またドラマティックと言っていいようなメロディを聞くことができるようになったし、 今まで以上に導入されたギターソロも実に効果的に機能している。 もちろん従来の、メタルの枠にとどまらない柔軟性、そして有機的な感覚は揺らぐはずもなく、 非常にヴァラエティに富んだ楽曲たちを統一感をもってHPPカラーに染め上げている。 また、一見したわかりやすさの中に捻くれている部分がそこここに紛れているのはいかにも彼らならではだろう。 このStand In The WorldというアルバムはAnza、Hiro、Narumi、Batchという4人ががっちり噛み合ってつくられた"バンド"としての主張と バンドそのものの成長が強く感じられる意欲作であり、 今後振り返った時、様々な意味において大きな意味を持つアルバムになるだろう。 今、世界に降り立ったHEAD PHONES PRES IDENTが世界に羽ばたく瞬間は間もなくだと確信している。
日本の女性Voヘヴィロックバンド、ヘッド・フォンズ・プレジデントの2nd。2007作 一聴して1stよりも音がヘヴィになり、ANZA嬢の歌声も表現力がぐっと増した。 前作では絶叫部分がただ耳障りなだけだったが、今回はアヴァンギャルドな要素は少し減り そのおかげでちゃんとクリーンヴォイスの対比としてのスクリームが激しさとして成り立っている。 ヘヴィなギターリフと個性的な女性ヴォーカルが、なんとも奇妙なコントラストをなし、 少女的な痛みと血の匂いに、老婆のような倦怠とが重なって、痛烈なサウンドをなしている。 単なる女性声ヘヴィロックというだけでなく、この音には土着的な怨念のような精神性が感じられる。
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