ATR12年ぶりの新作。
その内容は、以前のアルバムと比べて、ノイズが洗練され、圧倒的に耳触りのよいものとなりました。
また、Blood In My Eyesにおいては歌詞の中にポリティカルな視点を盛り込まず、サウンドも新機軸といえるものとなり、Shadow Identityに至っては「ポップ」ですらあります。
12年の歳月の中におけるアレックのソロワーク等を踏まえれば、当然の変化であるといえるでしょう。
サウンドの激しさはかなり減っているので賛否両論になりそうですが、僕はいい変化だと感じました。彼らの「演説」もだいぶ聞き取りやすくなりましたし(笑)
とはいえ、本作のインターネット関連を中心とした、「現在」の社会に訴えかけるアレックの歌詞は相変わらず切れ味鋭く、ライブでは再びそのアジテーションで暴動を巻き起こしてくれるでしょう。
中でもActivate!は新たなATRの代表曲になると思います。
『しまのうた』奄美大島の唄者、中孝介(あたり・こうすけ)。
「マテリヤ」と「なつかしゃのシマ」のミニアルバム2作、シングル3作を経て遂に1stフルアルバムが発売。
その中身は、唄に対する彼の真摯な姿勢が良く表れたとてもいい作品に出来上がっている。
柔らかく爽やかな楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、今までにないテンポで軽妙に歌う「Goin' on」、孤高の世界を築き上げる「Ave Maria」など、全体を通して自身の表現力をグイグイと拡張していこうとする気概が感じられた。
しかし何より好感を持てたのは、全体を通した楽曲のバランスの良さ、つまり彼が大事とする「なつかしゃ」の流れが秀逸な点だ。
「なつかしゃ」とは美しい風景や懐かしい光景など、心の琴線が揺れ動くものに触れた時の感情を指す彼の郷土の言葉である。
彼の唄の根底にはいつもこの感情が流れているが、今作はそれぞれの楽曲に流れる「なつかしゃ」の力加減の具合がとても心地良く仕上がっている。
「なつかしゃ」が強すぎて郷愁に溺れるでもなく、かといって弱すぎて素っ気なくまとまるでもなく。
それこそ打ち寄せては引いていく波のように、「なつかしゃ」の波立ちが緩やかに心を流れ、やがては満ちていく。
この心地よい楽曲の流れこそが、このアルバム最大の持ち味ではないかと感じる。
特異な力強さと優しさを同胞した彼の唄声の魅力と、様々なアーティストが集まり作られた馴染みやすい楽曲の魅力。
このアルバムはこれら2つの魅力を見事に融合し、そのエネルギーを存分に発揮している。
このアルバムを聴けば、これからの彼の飛躍を期待せずにはいられないだろう。
もう最高だよ~☆彡曲調がたまらなぁ~い!!! 聴いてるだけで元気出るし☆彡あたし好みの音楽やっと見っけたって感じ☆もう夏だち、アタリス聴いていろんな所行くぞ~(^_-)-☆
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