なんとなく小室等は という人のために説明すると、六文銭は小室等のプロジェクトという風な物で、その後の小室等のアルバムとは違います。すがすがしくありながら 当時のフォークからぬけでた音作り、メンバーの個性を十分発揮している キングサーモンのいる島。残りの2枚は寄せ集めたものだが、従来のフォークからモダンなフォークへ、 主張する音楽へ変貌中の非常にすがすがしい音楽が聴けます。残念なのはアナログ当時、歌詞に制約をかけられた 街と飛行船がそのままだった事。ボーナストラックが3曲しかなかった事。 日本のフォークソングってこんなに格好よかったんです、聴いてください。
古い言葉だがギターの弾き語りで始まる。73年頃になるとバックバンドを引き連れてコンサートをするミュージシャンが多く、じっくり静かに弾き語りというのは徐々になくなりつつあった。こうして聴いてみると懐かしく新鮮に聞こえてくる抒情詩だ。
オイルフィットブラザーズはカントリーロック。これもなかなか今では聴けないサウンズだ。中川五郎「虹の民」「祝婚歌」優しさでおおわれた歌でじっくり聴ける。「プカプカ」ディラン'Uではなく西岡恭蔵である。ブルージーの演奏ではないがやはりこれもじっくり聴ける。
はちみつぱい「こうもりが飛ぶ頃」「煙草路地」この頃の彼らの演奏が聴けるの嬉しいし、彼らの原点を探る意味において貴重なものだ。高田渡「私の青空」日本で一番古いジャズのスタンダードをするなんて素晴らしい。ご多分にもれずバックバンドを使っているがデェキシーバンドバンドであるところが一味違う。
最後にディラン'U夕闇が迫るころのステージであろう。説得力のある彼らのステージは観客を十分に惹きつけたことだろう。
この本はブコウスキーファンにはお勧めしたい。 本の内容は、彼の詩の朗読会のための旅や彼の初のヨーロッパ旅行について、 彼が自由に記述しているというものである。 彼の小説は自伝的要素が強いので、そういう面では、 その他の小説(『ポスト・オフィス』や『くそったれ少年時代』) 等と同じではあるが、この本はより実録的要素が強く、 ブコウスキーの素顔がより鮮明になるのではないかと思う。 特に彼の故郷ドイツへ初めて戻った時の事などは読んでいてとても興味深い。 彼の理解をもっと深めたいと思った人にとって、 彼の素敵な一面をまた一つ教えてくれる良作であると言える。
配布制をとってスタートしたURCのアルバムで、後に一般販売されたアルバム。この前が亡くなった高田渡さんと五つの赤い風船で、これは第2回配布。日本のフォーク・ムーブメントを起したURCの、まさにスタート期の作品。次の第3回配布まではLPのAB面を分けて仕上げる形だった。そのために、ここでは六文銭と中川五郎のカップリング。六文銭が5曲、中川五郎が8曲。 六文銭は、その後も六文銭のレパートリーであり、解散時に作ったアルバム『六文銭メモリアル』にも収録されている「それから」で始まる。聞き比べるのも楽しい。「あげます」は後に小林啓子が録音していると記憶している。 中川五郎は、「主婦のブルース」や「恋人よベッドのそばにおいで」が有名だが、当時の時代を感じ取ることのできる「腰まで泥まみれ」が魅力。音楽を評価する今の時代の物差しとは違うものを皆んなが大切にしようとしていたあの頃の空気を思い出す。 人は、ときどき、それぞれのスタートに戻ってみたくなる。このアルバムは、まさにそんな感じだ。
英語の詩を理解するとき、その人物の背景や国の背景を理解しないと難しい。 この本はその手助けになってくれる。 モリッシーの世界を堪能したい方は是非読むべきです。
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