押し屋の殺害を考える蝉。
岩西と接触する鯨。
<令嬢>に押し屋の家を教えたくない鈴木。
それぞれの思惑が蠢くところから始まるのですが、非常に急な展開が続きあっという間に結末へ。異能の殺し屋バトル、決着です。
原作とは様々なところが異なっています。殺し屋同士の戦闘の結果ですとか、蝉の回想による岩西との出会いのシーンがあるとか。原作読者でありながら結末が気になって先を急ぐようになってしまいました。帯に「描き下ろし60ページ超」とあるので雑誌掲載時より内容は濃いものになっていると思います。
結末ですが、個人的には良かったと思います。ただ、原作のあの衝撃はありません。
岩西と蝉の駆け引きはおもしろかった。
フツーにサラリーマンをやっていればピンハネはありえる。間に入っている人間が報酬をつまんでいく。や〜ね。
鯨との対戦では岩西もなかなか手ごわく対決しますが鯨の実力は恐るべし、です。
蝉も岩西を失ってどう動くか。ここまで読んだら続きも読まないわけにはいかない。
がカッコいい
宇多子がかわいい 優もかわいい
絵がうまい都市伝説サスペンス漫画
この本は他の漫画よりも戦術的、テクニック的に参考になる部分が多い。
たとえば(トップ目と4000以上点差)
34678白白 ツモ9s ポン222s ポン中中中
この9sは変化の種であるがなかなか存在意義に気づけないかもしれない。
ここではたった一枚の2s引きを考えるより打3sとしてカン5sに構え
白ポンしての6-9sノベタンのマンガン、またはそのままカンチャンツモの符ハネを狙う(出上がり3900⇒ツモ1300-2600に変化)
これだけでも考えさせられることが多い。
リャン面だからこれが最終形といわんばかりに漫然と打牌するのではなく、
その先の変化も考えるこの奥深さ!それもマージャンの楽しみだと思う。
(特にホンイツはチャンタ付きを考えたり、符ハネを考えたりするのが一番楽しい役)
マンガの内容と上の麻雀の牌譜をうまくリンクさせて展開させています。
この牌譜を使った漫画は
メンバーである主人公が、昔付き合っていた彼女と偶然再会し、縁りを戻すも、
職業柄昼夜逆転の生活…2人は必然的にすれ違いの生活を送るようになる。
彼女からの“コールサイン”(変化の種)に気づくことができず
ある日、彼女が他の男性といるところをエレベーター越しにすれ違う。
そして彼女との関係の変化を画策する術はなかったのだろうか?と自省するのである。
麻雀の牌譜が先(その後現実の話につなげたのか)か、現実の出来事が先(牌譜を後付けしたの)か 私にはわかりませんが、とても面白い作品だと思います。
雀荘に勤める著者の日常をつづった物語です。後味の悪い話も包み隠さず載せているところがよかったです。末永く続いてほしい作品です。
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