|   
単に鶴田謙二さんの色遣いを見たいと思いました。
だからカラーを見ることができて単純に嬉しい。
 
 エマノンシリーズに関しては、何の知識もありませんでした。
 
 
   
カジシン先生の熊本奇譚シリーズ?天草に続いての阿蘇舞台の『アラミタマ奇譚』読み終えたよ!
 
 愛する婚約者と一緒に阿蘇のご両親にご挨拶に行くために
 飛行機で熊本に行ってたらドーン!
 阿蘇に着く前に飛行機バラバラ!
 生き残ったのは自分一人ッ!
 
 お!『アンブレイカブル』か?
 墜落現場には、死体ナシ!他の乗客は消えていたッ!
 え?『ランゴリアーズ』なの?
 とハリウッドなオープニングからの、、
 
 主人公も阿蘇出身なんだけど、その頃の記憶無くって
 あれ?この主人公生きてるの?『シックスセンス』?と思いきや、
 病院抜け出して、婚約者を探そうと阿蘇をウロウロしてたら
 婚約者の弟さんに見つけられて、婚約者の実家でご両親と対面。
 ん!特殊な能力を持った一族が阿蘇に?
 どうも、阿蘇には代々、◯◯を◯◯する一族が各地区にいて、
 その人たちが◯を守っている事で、災厄が起きないようにしていると、、
 
 話のスケールがデカくなってきたけど
 その◯のある地点は、阿蘇に実際にある場所で確かに
 そんな雰囲気ある場所なんですよねえ。
 で、土地土地の地鎮祭的なモノあるし、
 
 そして、ここ数年来ブームな
 <パワースポット>の恐るべき秘密が!!!
 パワースポットに行くと、心が洗われるような気分になる
 そのカラクリが明らかにッ!
 
 ニーブンが考えた<魔法の源になるマナは有限>設定にも通じる
 「パワースポットにそんなに観光客が訪ねてパワーもらってたら
 パワー無くなるだろ!」
 の疑問に見事に答えてくれたよ!
 そうか!パワースポットはパワーをもらってたんじゃないんだ!
 ◯◯を◯◯してたんだ!
 オシャレ観光本とかで各パワースポット紹介してる
 モヤッとした紹介が吹っ飛ぶ、ガチ設定に痺れるわ〜!!
 
 最強な阿蘇のパワースポットだからこそのアレで、
 中盤からは、冒頭から想像してなかったバトル展開!!!
 最初の方はシャマランでも監督出来るけど
 こうなって来たら、デル・トロかピーター・ジャクソンあたりしか
 映像化出来ない領域にッ!!
 いや、◯◯と阿蘇のおっちゃん達のバトルは宮崎駿あたりにしか
 表現出来ない感じになって来ましたよ!
 
 ↑
 米塚で、ようやっと愛する婚約者に再会出来るものの
 根本的な事情を把握したら、
 なるほど!まだ、そっちの「切ない」があったのか!と。
 でもって、阿蘇のロープウェイの所のバトルはホラー展開になって
 何か、もう『ミスト』より大変!
 『アジョシ』を思い出すような敵の攻撃もありいの、、
 
 クライマックスは、とあるアニメ映画を思い出したけど
 ネタバレになるので自重!
 
 このクライマックスシーンの原画は
 今は亡き金田さんで見たかったなあ〜と思いつつ
 あ〜、面白かった!!
 
 
   
海野家に起きた奇蹟の前半は、運命がどのように変化してゆくのか興味をそそられるし、展開も早いので気がそがれることがない。
 でもその変化の原因である穂足の出生の秘密が明らかになってからは、
 慈悲の精神が蔓延してどうにも引いてしまう。
 人類に欲が皆無となる平和な世界を楽園と思えるか否で、この作品への評価が変化するのかもしれない。
 海野家に集まった修羅を穂足が飛ばしてしまうものの、再び家が戻って云々のラストが拍子ぬけなのも評価を下げる要因だ。
 
 
   
ホントに待ちに待ったって感じです。
でもこの物語をこれだけ読んだだけでは多分わかりづらいんだろうなぁ・・・
 興味があるならばどんな手を使ってでも「おもいでエマノン」から読んでいただきたい!
 でも基本的に一話完結なのでこれだけでも楽しめるのは楽しめるんだろうなぁ・・・
 
 
   
ひさびさに読み返しましたが、やはり最高です。鶴田さんの連載漫画はほとんど未完ですが、これは短編集なので大丈夫。
今現在鶴田作品では最も重要な作品でしょう。
 どの作品もちょっと切ない独特な読後感があり、空や海、宇宙が紙面のどこまでもひろがっています。こんなのかける人この人だけです。しかも画集とかでカラーになるとまたこれがいい。
 後世に残すべき名作です。この頃が一番良い絵描いてましたね。
 チャイナさんシリーズが万人受けで読みやすいので、まずはこれだけでも読んで。
 終わりの見えない連載で読者を何十年も悶々とさせるならチャイナさんの新作書いてほしい。
 まあ作品が少ないのもまたファン心理をくすぶる要因でもあり。
 
 
 |