私にとっては、ハットフィールズの諸作より、カンタベリーを感じる作品です。中学の時入手しましたが、2曲目以降聞きませんでした。けど、今は違います。最初から最後までとてもかっこいい。ピンクフロイドの「狂気」のB面のエンデイングに向かっての盛り上がりかたを、本作のエンデイングにも感じます。カンタベリーシーンのベストいくつには絶対はいってくると思います。
イギリス、カンタベリー系を代表するバンド、ヘンリー・カウの2nd。1974年作
ケンブリッジ大学の学生であったフレッド・フリス、ティム・ホジキンソンによって結成、
その後、ジョン・グリーブス、クリス・カトラーらが加わり本格的に活動を開始し、
アンサンブルを重視したフリーキーな演奏と、思想的な側面を併せ持った独自の音楽性を作り上げてゆく。
2作目となる本作ではサッキス奏者のジェフ・リーに代わり、バスーン、オーボエ奏者のリンゼイ・クーパーが加入、
フリーキーなジャズロック風味に加え、より現代音楽的な複雑さを際立たせた、唯一無二の演奏を聴かせる。
優雅なクラシカルさと、毒気をはらんだ底のしれない不気味さは、チェンバーロック的でもあり、
ART BEARSやSLAPP HAPPYなどと同様に、芸術性を備えた遊び心がたっぷりの傑作。
この作品は夏公開の作品で3作目になりますがスパイ映画として楽しむなら断然1作目に限ります。2、3作目はアクションに力を入れすぎてそれはそれで楽しめますが、スパイ映画本来の緊張感を楽しめるのは1作目です。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントもまだ若くてミッション失敗で気が動転してしまうシーンなど人間味あふれています。
1975年ヴァージン・レコードからリリース。邦題は『悲しみのヨーロッパ』だが、直訳は『絶望一直線』となる。『カサブランカ・ムーン』あたりのスラップ・ハッピーを予想して聴くと大きく裏切られる。ヘンリー・カウとの組み合わせは一筋縄では行くわけがないではないか。このアルバムに続けて彼らは『傾向賛美(In Praise Of Learning)』を同じ1975年にリリースしていて、ここでもヘンリー・カウがイニシアティブを握っている。
日本版はブリティッシュ・ロック・マスター・ピースシリーズのPart6として、シリーズ監修ストレンジ・デイズのもとリリースされている。
アートの香りが響く、あらたな方向を指す作品だ。
前提として、投資できるような豊富な資産がある定年後(または直に定年を迎える団塊世代)の方を対象に書かれている本です。
若い人が海外へ移住しようとする場合に期待して買うと内容が違います。
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