イラストを趣味で描く、仕事で描く・・・。そんなときに人物を描く事は多くあるものです。 そんな人物の個性や表情を際立たせるには、特に顔や手というのが、重要になるかと思います。しかし、顔・手というのは、人体の中ではかなり複雑で難しい部位で、簡単には描けるようにはなれません。しかしそれを描けるようになれば、人物画描きとして怖いものがなくなる自信も生まれそうです。 この本の特徴としては、まずは簡単に理解できるところから実例を交えて解説が始まり、部位の構造の知識に続き、どうしてそこにシワが入るかなどの理由も添えられ、絵という媒体に入るまでに頭でイメージする事ができるような、さまざまな知識が詰め込まれています。 この本は、デッサン本として頭部や手に重点を置いたものですが、氏の絵に関する考え方を知ると、なお一層”描きたい・描けるようになりたい”という気分にさせられます。最初の「読者のみなさんへ」はぜひご一読された方が良いと思います。 もちろん本文内は充実の例題が多数掲載されており、コツなんかも余すことなく記載されています。より簡単に理解するための解説も目からウロコの内容で、どうしても手が上手く描けない、頭部が描けないという方は参考にされてはいかがでしょうか? このようなデッサンは、実物を見ながら描くのが上達のコツですが、早々いろんな人の顔を見に行くわけにもいきませんので、この作者のデッサン絵を見ながら描いても、十分勉強になるかと思います。
82歳になる母の室内履きに購入しました。軽くて歩きやすいと大喜びしています。もう1足購入する予定です。
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