最初から最後まで、体の震えが止まりませんでした。
あたし的に「左側でも…いいよっ」と泣くたまきが可愛すぎました!
遊佐さんのヘタレな声と攻めの声のギャップに悶えまくりでした!!!
「指輪を買うよ…」と言ったあと、涙が伝って、【良かったね、今ヶ瀬】と本気で思いました。
買って絶対損させない!そんな心意気を感じる作品でした!!!
水城さん曰く、「俎上・・・」は「窮鼠・・・」のアンサー本。と、いうことでいったい何回読み返したことか!
探偵になったかのような気分で場面、会話、表情、を色々深読みして推理して。
あれ?もしかして私作者の思惑にまんまとはまっているのかしら?と、思いつつも、ついつい読み返して・・・。
睡眠不足の日々が続きましたよ。
作品の序盤からラストはもう決まっていた。とのことで、よくよく読み返すと「なるほどなあ。」と。
ハッピーかバッドか賛否両論ですが、最後は「男になった」恭一が「迷惑なヘタレ男」になり下がった今ヶ瀬を
がっちりと捕まえた、とりあえずはハッピーエンドなんだろうなあ、と思いました。
私は40に手が届こうか、という年齢なのですが、20代でこれを読んだらバッドエンディングと思ったかも
しれないけど、40を目の前にして読むからハッピーエンドだと思うのかなあ、と。
だって、どんな恋も終わりがありますもの。結婚して安定した「妻」の座を得てもです。
全ての「恋」は始まると同時に「死出の道」を歩むようにできてます。
「ひとつでも多くの花で飾ってあげよう。」というセリフの重さに胸がギューっとなりました。
とにかく、最後の恭一の覚悟というものがずしーんと来ました。「うんうん、分かるよ恭一!」と、何回
心で叫んだことか。逆にこの期に及んで跳ねまくる今ヶ瀬にうだうだうるさい!お前が大事なのは恭一か?
自分の恋心か?と何回つっこんだことか。まあ、今ヶ瀬が往生際が悪くなる気持も分かるのですが・・・。
とにかく、不惑を目前にした私を惑わすこの作品に出合えたことを水城さんに感謝、感謝です!
ちなみに、恭一さんはビール会社勤務という設定だそうです。ボッテガもそりゃプレゼントできちゃうよね。
少し大きめですが、中々使い勝手が良い。ネックレス、リングのショーケースとしては十分ですね。
とても高評価な作品なので気になっていましたが多数のレビューに 「ドロドロしている」の言葉を見つけ何度も購入を躊躇していました。 ですが、欲が勝って『窮鼠〜』『俎上〜』二冊同時購入。 二冊読後の感想ですが、噂に違わぬ秀作でがっつりはまりました。
『窮鼠〜』が長いプロローグ、『俎上〜』が本編、俎上〜のP299の5コマがエピローグと言った感じですね。
ヘテロだった男がゲイの男に傾き抱く情の葛藤、 ゲイの男自身が抱える負の恋慕の情の描写が細やかでリアル。
『俎上〜』にて、雪の降る中のシーンはとても好き。 大切な会話をしながらも、今ヶ瀬の肩に雪が積もる度に恭一が振り払う… さりげない優しさの中に、今ヶ瀬を愛おしく想う恭一の気持ちが感じとれジワッと胸が熱くなる。
"絆"とはいきなり出来るものではなく、幾度となく問題を乗り越え育んでいくもの。 不確かな目に見えない糸を互いに手繰り寄せるように、 ぶつかり反発しあいながらも歩み寄った二人に微かな"絆"が見えるようなラストでした。
ちなみに「ドロドロしている」のは愛憎入り交じったモノの事かと思っていましたが、 ドロドロしているのは今ヶ瀬自身でした。
表紙はクラシックな感じが素敵ですね。 恭一のスリーピース・スーツも素敵です。 裏表紙の花ですが、 ・『窮鼠〜』→時計草(トケイソウ)/花言葉:信心、聖なる愛、等々。 ・『俎上〜』→極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)/花言葉:全てを手に入れる、万能、等々。 なかなか意味深ですね。
久々に読み応えのある漫画に出会い満足感でいっぱいです。 未読の方は是非是非、手にとって読んで頂きたいです。
3つの作品が全て、ほぼ10年前の作品なのですが、10年前でも水城さんは水城さんなんだな、と思いながら読みました。
絵が古い事を覚悟して読んだんですが、さほど抵抗は感じませんでした。
1話目、危険な多重人格者と二人きりで閉じ込められた精神医学助手の話 2話目、人間の姿をした牛と、牧場主の少年との友情の話 3話目、心の傷が原因で成長が止まったままの少女と、記憶喪失の男の話
どれもただでは終わらない作品ばかりでした。 1話目は若干ミステリーのようでした。10年前とは違うので、今はこういった作品を見る事は少なからずあるのですが、予想を裏切られましたね。
2話目は、擬人化と思いきや、牛は絶滅したという体で、牛のDNAを人間に移植したので、姿は人間のように書かれているみたいです。
この話は命について考えさせられる内容でしたね。家族の人間性の良さが、余計にそれを引き立たせています。
こね作品を読んで、不安が消し飛んだので、昔の作品も、もっと積極的に読んでいこうと思いました。
長々とすいません。 参考になれば幸いです。
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